文化は、どこから育っていくのでしょうか。
今日は、日立市民会館3階にある中小路交流センターでのコミュニティの会議に参加した際に、同じ建物の1階で開催されていた「日立山野草展」に立ち寄りました。
先月のキックオフミーティングに来てくださった方が、この会の会長を務めていらっしゃいます。
そのお礼も兼ねて、初めて会場を訪ねました。

正直に言うと、「山野草展」と聞いても、どんなものなのかあまりイメージが湧いていませんでした。
ところが、会場に入って驚きました。
小さな鉢の中に、自然の風景が表現されているんです。
岩に植物を植え込み、白い砂利と苔で水辺のような景色をつくった作品。
竹の衝立を背に、赤く色づいた葉が映える作品。
植物の姿、苔の配置、器や飾り台との組み合わせ。
どの作品にも工夫が凝らされていて、思わず見入ってしまいました。


育てている方のお話を伺うと、さらに驚くことばかりでした。
そして今回、会場で販売されていた作品の中から、お気に入りの一鉢を購入しました!
選んだのは、モミジの造形作品です。
このモミジは、ただ鉢に植えられているわけではありません。
もともとの親芽を根元から一定の高さで切り、そこから出てきた新しい芽を生かしながら、時間をかけて今の形に仕立てているそうです。
苔の上から何本もの幹がすっと立ち上がり、小さな林のような姿になっています。

自然に育つ植物に、人の技術と感性が加わって、一つの作品になる。
そのお話を聞いて、ますます魅力を感じました。
今はまだ青々とした葉ですが、秋が深まれば紅葉も楽しめるとのこと。
季節とともに変わっていく姿が、今から楽しみです。
■ 文化は「出会い」から育っていく
今回の山野草展で、改めて「文化を育てる」ということを考えました。
文化の始まりは、まず「出会い」や「発見」にあるのではないかと思います。
優れた技術や本物の表現に触れて、「すごい!」「面白い!」「自分もやってみたい!」と心が動く。
そこから興味が生まれ、関わる人が増え、活動が続いていく。
その積み重ねが、やがて地域に根づき、まちの文化になっていくのだと感じています。
今回の私が、まさにそうでした。
山野草のことをほとんど知らなかった私が、作品に感動し、作り手のお話を聞き、ついには一鉢購入してしまったのですから(笑)
■ 本物に出会える機会を、日立市に
私は日立シビックセンターで31年間、さまざまな文化事業に携わってきました。
その中で大切にしてきたのは、普段なかなか触れることのできない一流の技術や表現に出会える機会をつくることです。
見て終わりではなく、その感動が次の行動につながり、やがて自分たちの活動として育っていく。
そんな場面をつくりたいと思って取り組んできました。
文化を育てるには、二つのことが必要だと考えています。
一つは、すでに活動している方々を応援すること。
もう一つは、まだ興味を持っていない人にも、本物に触れるきっかけをつくること。
この両方があってこそ、文化の裾野は広がっていくと思います。
文化は、種をまいてすぐに花が咲くものではありません。
土を耕し、水をやり、時間をかけて育てていくもの。
そして、その花を見た誰かが、また新しい種をまいていく。
日立市を、そんな文化の循環が生まれるまちにしていきたいです。
山野草の会の皆さん、素晴らしい作品と丁寧なお話を、本当にありがとうございました。
次回の山野草展も楽しみにしています!
小さなことでも、まず動く。












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